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行程
- 2月18日 浜松/静岡=甲府−夜叉神峠
- 2月19日 −杖立峠−苺平−南御室小屋
- 2月20日 −薬師岳−観音岳−鳳凰小屋
- 2月21日 −御座石鉱泉−韮崎=甲府
- 2月22日 =甲府=静岡/浜松
メンバー
真先、浅田、青島、佐々木、小田切
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3日目以外は基本的に天気もよく、小屋もつかえたので快適な山行となった。途中真先さんが誕生日を迎えたり、
スノーピークが壊れたり、いろんなイベントがあった山行の報告。
text:浅田 photos:浅田 青島
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2月18日 晴れ
浜松/静岡=甲府−夜叉神峠 15:10−夜叉神峠小屋 15:20
浜松から始発の5:34で甲府に10:21に着くはずが、自分起きたのが7:13。・・・唖然。目覚ましもメールも気づかず
爆睡していた。その後あわてて準備を済ませ特急などを駆使するも11:52に1時間半遅れてやっと甲府に到着。皆さん
申し訳ありませんでした。
駅からはタクシーに乗り、登山口まで向かう。路面に雪がなかったためスムーズに到着。
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登山道に入ってからも雪はほとんどなく何とか予定通り夜叉神峠小屋に着く。朝から天気もよく、周りの山もきれいに
見えとても気持ち良かった。
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2月19日 晴れ
夜叉神峠小屋 7:15−杖立峠 9:15−苺平 11:30−南御室小屋 12:05
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空は晴れ渡り、風もほとんどない。1日目に引き続き穏やかな天気となった。厳冬期とは思えない快適さだった。小屋から
杖立峠までの道のりは、あまり雪もなくどんどん進んでいく。ただ、ところどころ雪が解け氷になっておりかなり滑って
危ない思いもした。杖立峠以降も雪は積もっているが、トレースがくっきりついていて、とても歩きやすかった。実際
7時に出発して、12時には目的の南御室小屋に着く。
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当然昼に着いたので時間はたくさんあり、次の小屋に行くこともたやすかったが、ちょうど小屋周辺にそこそこ雪が積もっ
ており賛成多数で雪洞を掘ることになった。そこで、雪洞を掘ったことのある真先さんにアドバイスを受けつつ雪洞掘りに
奮闘する。はじめてだったがかなり楽しかった。深くなるにつれて心が弾んでいく。ただやはりそこまで雪は深くなく、あ
まり大きなものはできなかったが、いい経験になったように思う。
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2月20日 吹雪
南御室小屋 8:00−薬師小屋 11:35−薬師岳 12:00−観音岳 15:00−鳳凰小屋 17:00
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昨日とは打って変わって荒れた天気。雪もかなり積もっていた。南御室小屋から薬師小屋までは樹林帯が続き膝上ぐらいまで
ある雪の中ラッセルをする。昨日までは一瞬で着くと思っていた薬師小屋が随分遠く感じられた。薬師小屋を過ぎてからは
稜線に入る。稜線ではかなり風が強く雪の粒がすごい勢いで飛んできて痛い。時折突風で飛ばされそうにもなった。休憩も
寒いし風強いしでレーションを食べるので精一杯といった感じだった。その後、薬師岳までは順調に進み観音岳に到着。
しかし、観音岳の山頂がとてもわかりづらいところにあったため見逃して他の稜線に入ってしまい、途中おかしいことに気付き
引き返すも1時間近く時間をロスしてしまった。そこからは、時間があまりなかったので、地蔵岳にはいかずに、鳳凰小屋を目指す。
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小屋につき食事の準備を済ませ、いよいよ本日の・・・いや、今回の山行のメインイベントである真先さんの誕生日のために
女性陣がこっそり準備に取り掛かる。準備が終わり寒い小屋の中で暖かい誕生日会が開幕!!そこで出されたのが、誕生日ケーキ!!
自分は知ってたけどそれでもびっくり。ほんとにケーキである。しかもろうそくも立っている!!おそらく山でケーキを見るのも、
食べるのもこれが最初で最後であろう。準備には一切携わっていない自分が言うのもなんだが、真先さんも喜んでくれ、誕生日会は
大成功だった。その後、ケーキを食べたおれたちが夕飯をあまり食べれなかったのは言うまでもない。
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2月21日 晴れ
鳳凰小屋 10:15−燕頭山 14:45−御座石鉱泉 16:50−韮崎駅 19:50=甲府駅
本日も晴れ。朝起きて飯の準備に取り掛かる・・・が、ガスバーナーがうんともすんとも言わない。いろんな所をいじってみたが結果
は変わらなかった天気もよかったので残る地蔵岳をピストンしようという案も出ていたのにあえなく敗退することになった。
小屋からは樹林帯の稜線を下っていく。雪もひざ上ぐらいまであり多少苦戦した。かなり時間がかかってしまったが御座石鉱泉に到着。
待ちに待った温泉。やはり山を降りてからの温泉は最高である。きれいさっぱりしたところでタクシーを呼んでもらうも、積雪のため
途中までしか来れないとのことで30分林道を歩きタクシーに乗り韮崎駅へと向かう。
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韮崎駅に着いてからは、駅員さんによると今日中に静岡に着くことは無理だということで、甲府駅にビバークすることに決定。甲府駅に
ついてからはテントをたて夕飯を食べる。ここで真先さんからかつては合宿の後は、居酒屋に行くこともあったという情報を聞き何の
迷いもなく居酒屋に行くことを決断。山岳部のメンバーで居酒屋に行くのは初めてだったが、こんなに楽しいことをなぜ今までしなか
ったんだ!!と思うほどに楽しかった。
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2月22日 晴れ
甲府駅=静岡駅
朝は8時の電車で帰る。きのうは暗くて気付かなかったが梅の花がきれいに咲いていた。そして毎度のことながら帰りのケンケンのザック
はでかい。部室に荷物を運んでもらうからなのだが、申し訳なくなるほどにでかい。
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総話
今回の縦走は3日目を除き基本的に晴れの日が多く厳冬期にしては穏やかな縦走だった。
しかし今回は時間に余裕があったこともあり雪洞堀など日ごろできないことまでいろいろすることができ、楽しく
いい縦走だったと思う。
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